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『プラグインシリーズ』開発者 インタビュー第1回

2022.05.15

ASインタビュー 第1回 (全2回)

こんにちは、IAです。
製品開発当初からプラグインシリーズ全ての開発に携わり続けている福岡支社長ASにインタビューしました。

プラグインシリーズのこれまでとこれから、今後の福岡支社の展開など、たっぷりとお話を伺いました。
その模様をお送りいたします。
第1回はプラグインシリーズについて、開発当初のエピソードをご紹介いたします。

そもそもプラグインシリーズって?

当社の汎用テロップシステム「Neo・n」のテロップエディタ「シーンエディタ」で作成したテロップを、
簡単にノンリニア編集機へエクスポートするソフトウェアです。
現在はグラスバレー社の「EDIUS」とAvid社の「Media Composer®」、Adobe®社の「Premiere Pro®」の3種に対応し、おかげさまで長くご利用いただいている人気製品です。

プラグインシリーズについてはこちら


IA(インタビュアー) : プラグインシリーズを作ることになったきっかけを教えてください。

AS : 3つのシリーズの中で、最初に開発したのは「EDIUS」のプラグインです。
きっかけは、お客様からプラグインを開発してほしいとご要望があったからです。
実は、以前からそういったプラグインが欲しいと複数のお客様から打診はされていて、
いずれ製品化したいと考えていたので、時が来たという感じでした (笑)
最終的には1年くらい掛けて完成させました。
他のどのCGメーカーよりも早かったのではないでしょうか。お客様から直接お話をいただいていますからね。

IA : プラグインの開発初期から携わっているのですか?

AS : そうです。一番初めはEDIUS4.5でした。
それが2010年だったので、もうかれこれ10年以上プラグインに携わっています。
今はもうEDIUS X(10)が出ています。改めて考えてみると長いですね (笑)
編集機がバージョンアップされる度にプラグインもバージョンアップをしているのですが、
4.5から5などメジャーアップした時は、仕様も結構変わり、開発も大変でした。
今はベースが決まってきたので、さほど大きな変更はなく、機能が少し追加される程度です。スパンとしては、2~3年に1回くらいです。
「Premiere Pro®」は毎年バージョンアップされるので、毎年開発しています。ですが、こちらもさほど変更はないです。

IA : ソフトがバージョンアップされた際は、どのように着手されるのでしょうか?

AS : 各社からいただける資料と、サンプルのプログラムが付いてくる
「SDK (Software Development Kit ソフトウェア開発キット)」というものがあり、
それを使って試行錯誤しながら開発していきます。
大抵のSDKは英語なので、翻訳しながら開発しなくてはならないのですが、
8割くらい理解して、「残りはこんな感じかな」で進めていきます(笑)

シーンエディタで作成した素材を編集機へドラッグ&ドロップするだけでテロップ素材をエクスポートできる

IA : ラムダのソフトウェアとの相性はいかがでしたか?

AS : よかったと思います。
「EDIUS」の場合は日本語版のSDKがあり、翻訳する手間がないため調べやすかったです。
サポートセンターも日本語に対応しており、手厚くサポートもしていただいたので、大変助かった覚えがあります。
開発当時はグラスバレー社まで直接伺って検証機を借り、検証したこともありました。

  • EDIUSは、グラスバレー株式会社の登録商標です。
  • Media Composer®は、アビッド・テクノロジー株式会社の登録商標です。
  • Premiere Pro®は、アドビ システムズ株式会社の登録商標です。

お読みいただきありがとうございます。
この続きは、6月15日にお届けします。
引き続きお楽しみください。

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