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キーイング合成について

2023.10.15


DCです。
近年、放送機器だけではなく動画編集ソフトや配信ソフトでも使われているキーイング合成。
日本だと国内メーカーでの名称が多いけど、海外メーカーだと違う名前で同等の意味だったします。その上、動画編集ソフトだと意味が違うことも多く、嫌がらせかと感じます。

1.入力された画像内の輝度(luminace:明暗)から
暗い部分を抽出することで透明度を計算し、背景の画像と合成する。

自分で調べろよ!的なことをよく思うのですが、放送機器、海外メーカー、ノンリニア編集鵜、動画編集ソフト、配信ソフトで名称が異なることがあるので、ここでは日本の放送機器目線でまとめます。

● 名称 (設定値や細かな違いはあれが、全て輝度ベース)
 ルミナンスキー,リニアキー,セルフキー
● メリット
 入力する映像信号源が少なく、背景と合成する映像があれば合成可能。
● デメリット
 暗い色の調整が難しい。半透明やアンチエリアスの表現時に黒成分が混ざる

2.入力された画像内の色(彩度:色相:明度)から指定した色を抽出することで透明度を計算し、背景の画像と合成する。

● 名称
 クロマキー
● メリット
 入力する映像信号源が少なく、背景と合成する映像があれば合成可能。
 色成分の指定で合成可能となるので合成する指標範囲が広い。
● デメリット
 元来、実写の人物を合成すること設計から、アンチエリアス部分に指定した色が混ざると正確に透明度が計算できない。

3.映像信号(Fill)と映像を切り抜く映像信号(KEY)の二つを合成させて、背景の画像と合成する。

● 名称
 エクスターナルキー、外部キー
● メリット
 透明や­アンチエリアス部分にも正常に合成可能。
 合成品質に関しては他の2手法と比べて優秀となる。
● デメリット
 FillとKey信号を合成するDSK機能が必須となる。スイッチャの入力が2つ必要
 となる

弊社システムはFillとKeyを出力しますのでエクスターナルキーでの合成が標準です。

スイッチャーの関係上、セルフキーなどで合成している場合は「映像にショックが出る」「動作の際にKEY信号がずれる」といったことが発生することがあります。気をつけましょう。

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