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ネットワークって重要?

2023.08.01

こんにちは、KTです。
ネットワークと聞いて、皆さんは何をイメージしますか?
よく耳にする言葉だけど、くわしくは説明できない…という方も多いのではないでしょうか。

きょうはネットワークで使われる言葉の意味について確認していきましょう。

●HUB(ハブ)とスイッチって?
HUB(ハブ)とスイッチは、ネットワーク上でデバイス同士をつなぐために使われる機器です。

HUB(ハブ):
HUBは、情報を受け取ったら、それを全てのつながっているデバイスに送信します。
例えば、あるデバイスが情報を送ったとき、HUBはそれをつながっているすべてのデバイスに送信します。
でも、他のデバイスはその情報を使わなくても受け取ってしまいます。
HUBは情報を同時にたくさんのデバイスに送ることができますが、データが衝突したり、混雑したりすることがあります。

スイッチ :
スイッチは、情報を受け取ったら、それを特定のデバイスに送信します。
例えば、あるデバイスが情報を送ったとき、スイッチはその情報を特定のデバイスにだけ送ります。
他のデバイスはその情報を受け取りません。
スイッチは情報を正確に指定したデバイスに送ることができます。データの衝突や混雑が少なく、通信がスムーズに行われます。

例えば、クラスでグループごとに話をするとき、HUBを使うと全員が話していることを聞いてしまいますが、スイッチを使うと指定したグループだけが話を聞けるようになります。

これが、HUBとスイッチの違いです。

●L2スイッチとL3スイッチって何が違うの?

L2スイッチとL3スイッチは、コンピュータネットワークで使われる機械のことです。
これらのスイッチは、情報を受け取って他のコンピュータに送る役割を持っていますが、それぞれには少し違いがあります。

L2スイッチは、家の中の部屋と部屋をつなげるドアのようなものです。ドアは、ある部屋から別の部屋に出入りする人々を制御します。L2スイッチも同じように、情報(データ)がどのコンピュータに行くべきかを制御します。

L2スイッチは、コンピュータのMACアドレス(それぞれのコンピュータに付けられた一意な番号)を見て、情報を正しいコンピュータに届けます。

一方、L3スイッチは、道路交差点に似ています。交差点では、さまざまな道路から来た車を適切な方向に案内します。

L3スイッチも同じように、情報(データ)がどのコンピュータネットワークに行くべきかを判断します。
L3スイッチは、コンピュータネットワークのIPアドレス(それぞれのネットワークに付けられた一意な番号)を見て、情報を正しいネットワークに送ります。

つまり、L2スイッチはコンピュータ同士の直接の接続を制御し、L3スイッチは異なるネットワーク間の接続を制御します。
L2スイッチはMACアドレスを見て、L3スイッチはIPアドレスを見て情報を送ります。

このように、L2スイッチとL3スイッチは、それぞれ異なる方法で情報を制御しています。どちらのスイッチもネットワークで大切な役割を果たしているので、コンピュータネットワークの交通整理係として考えることができます。

●ネットワーク機器ってどれも同じ?
ネットワーク機器を正しく選定しないと、以下のような問題が発生する可能性があります。

ネットワークの速度が遅くなる :

ネットワーク機器はデータを送受信する役割を果たします。選び方が悪いと、データがスムーズに通信されず、ネットワークの速度が遅くなることがあります。
例えば、適切な性能を持たない古いモデルのルータを使うと、情報がうまく伝わらず、動画の再生などが遅くなるかもしれません。

接続が頻繁に切れる :

適切なネットワーク機器を選ばないと、ネットワーク接続が頻繁に切れてしまうことがあります。
これは、信号の強さが弱いために通信が途切れることや、機器自体が不安定な動作をすることが原因です。
例えば、無線LANルータの範囲が狭く、部屋の一部でしかネットワークに接続できない場合などがあります。

セキュリティ上のリスク :

ネットワーク機器は、ネットワークを保護する役割も担っています。正しく選ばないと、セキュリティ上のリスクが生じることがあります。
例えば、古いセキュリティ対策が不十分な機器を使うと、ハッカーによる不正アクセスや個人情報の漏洩などの問題が発生する可能性があります。

機能が制限される :

ネットワーク機器には様々な機能があります。
例えば、ポート数が少ないスイッチを使うと、同時に接続できるデバイスが限られてしまいます。また、高性能なルータを使わないと、複数のデバイスが同時にネットワークを利用するときに制限が生じることもあります。

正しいネットワーク機器の選定は、ネットワークの速度や安全性、接続の安定性などに大きな影響を与えます。
そのため、慎重に選ぶことが重要です。

●セグメントはなぜ分けるの?
ネットワークは、たくさんのコンピュータやデバイスがつながっている場所です。
セグメントとは、ネットワークをいくつかの部分に分けることです。

セグメントを分ける理由は、以下のようなものがあります。

トラフィックの分散 :

セグメントを分けることで、ネットワーク上のトラフィック(情報のやり取り)をうまく分散させることができます。
例えば、学校のネットワークでは、生徒たちがたくさんの情報を送ったり受け取ったりするので、セグメントを分けることで混雑を避け、スムーズに情報をやり取りすることができます。

セキュリティの向上 :

セグメントを分けることで、ネットワーク上の情報を安全に保つことができます。
例えば、学校のネットワークでは、生徒たちと教師の情報を分けることで、生徒たちが教師の情報にアクセスすることを制限できます。これにより、個人情報や重要なデータが守られ、セキュリティが向上します。

パフォーマンスの向上:

セグメントを分けることで、ネットワークのパフォーマンス(動作の速さや効率)を向上させることができます。
例えば、学校のネットワークでは、生徒たちがインターネットを使って勉強や調べ物をすることが多いですよね。
セグメントを分けることで、インターネットの速度を一定に保ち、生徒たちがスムーズに使えるようになります。

以上が、ネットワークのセグメントを分ける理由です。セグメントを分けることで、トラフィックの分散、セキュリティの向上、パフォーマンスの向上が期待できます。

今回は社内でよく使用される用語について説明しました。

ご紹介した言葉以外にも、ネットワーク関連の用語はたくさんあります
日頃の業務で使用される言葉がどのような意味かをしっかり把握し、いざ意味を説明するとなったときなど、上手く言葉が出てこないようなときに今回のコラムがお役に立てば幸いです。

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