COLUMN

コラム

アイとピーの話

2022.11.01

急激な天候の変化に戸惑いが隠せないFMです。
今回はiとpについてです。

最近のお問い合わせで増えているのが「変換したらカクるんです!」です。
これは当社のGRIDが送出しているHDTV信号が「1080/59.94【i】」なのですが
これを「1080/60【p】」に変換して運用していると送出しているテロップが
カクついたり動きのあるテロップが滑らかに送出されないことがあります。
これらの現象をまとめて「変換したらカクるんです!」とご連絡をいただきます。

さて一体【i】と【p】とは何なんだ!と言いますと…。
これはfps(フレームレート)の種類です。

まず【i】とは「インターレース (interlace)」の【i】です。
これは画面を半分ずつ走査(間を編んでいくような走査)する技術です。
画面を半分ずつ表示しているのでデータ量が軽くなり機器に負担をかけずに
スムーズに表示することが可能です。
この技術はテレビ放送などで主に使用されています。
そして【p】ですがこれは「プログレッシブ(progressive)」の【p】です。
こちらは一つの画像を一気に走査する技術です。
当然一気に表示するのでデータが非常に重くなり機器にも負担がかかりますが、
データ量が多く一気に走査するので画質が良くなります。
この方式はPCのモニターやスマホの画面、配信などに使用されていますので、
配信向けのご要望も増えています。

「変換したらカクるんです…」のお問い合わせは【p】で構成されているシステムに、
当社の【i】を使用するために変換をしたんだけど上手くいかない!ということのようです。
なぜかというのを簡単に言ってしまうと【i】が1フレーム表示させている間に
【p】は2フレーム表示しているわけです。変換の方式にもよりますが、これでは当然カクつい
てしまいます。

では、どうすれば【p】のシステムで当社のシステムがカクつかずに使えるのか…。
唯一【p】が出せるボードがございます。それはGRID-ZEROの3G-SDI出力なのですが、
ハイスペックなGRIDですね…。

この様なお問い合わせの中で「インターネットライブ配信にリアルタイムにテロップをつけたい」とのご要望も多くいただいており、実は弊社では何年も前から取り組み、すでに検証も終わっており、皆様へのお披露目直前です。
一刻も早く皆様にお披露目出来ればと思います。 乞うご期待!

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