COLUMN

コラム

「IPアドレス」と「MACアドレス」の違いとは?

2025.03.20

こんにちは、KTです。
今回はよく耳にする「IPアドレス」と「MACアドレス」の違いについてのお話です。

・何のために使うの?

 IPアドレスは、インターネットやローカルネットワーク内でコンピュータやスマートフォンがどこにいるかを教えてくれる住所です。これによって、データは正しい場所に送られます。
 IPアドレスは、ネットワークに接続するたびに変わることがあります。たとえば、家のWi-Fiに接続するときと公園のWi-Fiに接続するときで、アドレスが違うことがあります。
 IPアドレスには、2つの異なる形式があります。

MACアドレスは、コンピュータやスマートフォンの中にあるネットワークインターフェースカード(NIC)に割り当てられたユニークなアドレスです。これは、そのデバイスだけに決まっています。

① 手紙を書く: あなたが手紙を書いて、「こんにちは!」というメッセージを作ります。

② 住所を確認: あなたは、自分の家の住所(IPアドレス)を知っています。そして、友人の家の住所も知っているので、手紙をその住所に送ることを決めます。

③ 手紙を封筒に入れる: 手紙は、郵便の「封筒」に入れられます。この封筒には、あなたの住所と友人の住所が書かれています。

④ 封筒を送る: 手紙の封筒が郵便局を通って、友人の家に向かいます。このとき、途中でいくつかの郵便局(ルーターなど)を経由しますが、すべての郵便局は住所を見て、手紙を正しい家に届けます。

⑤ 手紙を受け取る: 友人の家に届いたとき、手紙はその家に住む特定の人(MACアドレス)に届けられます。

⑥ 手紙を読む: 友人は、受け取った手紙を開いて、「こんにちは!」というメッセージを読みます。

以上のように、IPアドレスは手紙がどこに届くかを決める「家の住所」です。
MACアドレスは、その家の中で特定の人に届けるための「宛名」です。
IPアドレスとMACアドレスは、データの送受信をスムーズにするために、とても重要な役割を果たしています。

・IPアドレスのクラス(A~E)って何?

 IPアドレスは、コンピュータやデバイスがインターネット上で互いに通信するための「住所」のようなものです。
このIPアドレスは、クラスによって異なる種類に分けられています。主にA、B、C、D、Eの5つのクラスがあります。

【クラスA】
クラスAは、大規模なネットワーク用です。アドレスの範囲は、0.0.0.0 ~ 127.255.255.255です。16,777,214個のホスト(コンピュータやデバイス)を持つことができます。

【クラスB】
クラスBは、中規模のネットワーク用です。アドレスの範囲は、128.0.0.0 ~ 191.255.255.255です。65,534個のホストを持つことができます。

【クラスC】
クラスCは、小規模なネットワーク用です。アドレスの範囲は、192.0.0.0 ~ 223.255.255.255です。254個のホストを持つことができます。

【クラスD】
クラスDは、マルチキャスト用のアドレスです。アドレスの範囲は、224.0.0.0 ~ 239.255.255.255です。特殊用途のIPアドレスであり、ビデオ会議やオンラインゲームなどで使用されます。

【クラスE】
クラスEは、実験用のアドレスです。アドレスの範囲は、240.0.0.0 ~ 255.255.255.255です。将来の技術や研究のために使用されることがありますが、一般的には使用されません。

このように、クラスによってどれくらいの数のコンピュータがつながることができるかが決まっています。

・サブネットマスクって何?

サブネットマスクは、どの部分がネットワークの「住所」で、どの部分がその中の「宛名」なのかを示します。

例えば、IPアドレスが「192.168.1.10」で、サブネットマスクが「255.255.255.0」の場合、最初の3つの数字「192.168.1」がネットワーク部分で、最後の「10」が特定のコンピュータを指します。
このように、サブネットマスクを使うことで、ネットワークを効率的に管理し、多くのコンピュータを適切に接続させることができます。

・MACアドレスはどのようにしてデバイスを識別するの?
 MACアドレスは、ネットワークに接続されているそれぞれのデバイス(コンピュータやスマートフォンなど)に付けられた特別な番号です。この番号は、他のデバイスと区別するためのものです。

1. どうやって作られるの?
  MACアドレスは、デバイスが作られたときに決められます。たとえば、スマートフォンを作る工場で、そのスマートフォンにだけ付けられる番号が決まります。この番号は、他のどのデバイスとも同じにはなりません。

2. どんな形をしているの?
  MACアドレスは、「00:1A:2B:3C:4D:5E」というように、6つの部分がコロンで区切られています。各部分は、0から9、AからFまでの数字とアルファベットで表されます。最初の6桁は「ベンダー情報」と呼ばれます。これは、そのデバイスを作った会社(メーカー)の情報です。
特定の会社がどのデバイスを作ったかを知ることができます。
次の6桁は、その会社が作ったデバイスごとの「特別な番号」です。これによって、同じ会社が作ったいくつかのデバイスを区別することができます。たとえば、特定の会社が作った携帯電話やタブレットなど、それぞれのデバイスが異なるMACアドレスを持っています。

3. どうして必要なの?
  例えば、家のWi-Fiに接続しているとき、あなたのスマートフォン、パソコン、タブレットが同じネットワークにいます。
  このとき、MACアドレスがあるおかげで、ルーターや他のデバイスは「どのデバイスがどれか」がわかります。

4. どこで使われるの?
  ネットワーク内には、ルーターやスイッチと呼ばれる機器があります。これらの機器は、接続されているデバイスのMACアドレスを記憶しています。
  データがルーターやスイッチを通るとき、これらの機器はMACアドレスを見て、データを正しいデバイスに送ります。

以上のように、MACアドレスは、ネットワーク内でデバイスを区別するための特別な番号です。

製造時に決まるため、変わることはありません。
同じネットワーク内でどのデバイスがどれかをわかるようにするために、MACアドレスが使われます。
このように、MACアドレスはネットワークの中でとても大切な役割を果たしています。

今回、ご紹介した言葉以外にも、ネットワーク関連の用語はたくさんあります。
日頃の業務で使用される言葉がどのような意味かをしっかり把握し、いざ意味を説明するとなったときなど、上手く言葉が出てこないようなときに今回のコラムがお役に立てば幸いです。

その他のコラム記事は、コラムトップページよりご覧いただけます。

トップページに戻る