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北陸放送株式会社
技術局 制作技術部
高野 靖史 様

2015年に、汎用テロップシステム「Neo・n」を導入以降、報道支援連携システムや「EDIUSプラグイン」など、様々な製品をお使いいただいております。2016年に導入実績インタビューをさせていただき、それから5年、その後の感想やこれからの展望についてお聞きしました。

インタビューの様子

Q1.貴社のテロップシステム導入の歴史を教えてください。

私が入社した当時は「テロメイヤ」で紙焼きテロップを作って「フライングスポット」で送出をしていましたが、機器のメンテナンスができなくなり、当時の時流であった電子テロップを導入しました。それからずっと電子テロップシステムを使っています。

インタビューの様子

Q2.貴社にとってテロップとはどういったものですか。

テレビ番組を作る上で、なくてはならないものです。ですので、テロップに求めるものはどんどん高くなります。今では当たり前にテロップに音や動きもつけられるようになり、随分と表現の幅が広がりました。出来ることが分かっていると使いたくなりますよね。でも、面白いことに、色々とやってみても、結局は「見やすい」テロップに落ち着きます。

弊社では、技術の人間も制作の現場に近いところにいます。そのため、現場がやりたいことはリスクをしっかり考えた上で、無理がない範囲でやらせてあげたいと思っています。

制作現場イメージ

Q3.2015年にラムダシステムズ(以下ラムダ)のテロップシステム(Neo・n、報道支援連携、EDIUSプラグインなど)を導入されましたが、導入後から現在までの感想をお聞かせください。
(2016年の導入実績インタビューはインタビュー最後にあります。)

十数年使っていた他メーカーからラムダのシステムに変えましたが、トラブルや混乱はなかったです。もちろん、機能や使い方は違うこともありましたが、思った以上に使いやすいシステムで現場の協力もあり、すぐに慣れてもらえました。

また、何か困った時は、ラムダの担当の方に連絡すれば、すぐに対応してくれます。今では営業の方だけではなく、開発やサポートの方も顔見知りで、困ったらどなたに連絡すればベストか分かるほどです。ラムダのシステムに起因しないトラブルでも相談できるのは本当にありがたく助かります。

ノンリニアシステム「EDIUS」とのプラグインに関しては、当初導入を躊躇していましたが、弊社の要望や運用を理解して下さった営業、設計の方が絶対導入すべきと強くお勧めしてくれたので導入しました。「EDIUSプラグイン」で「Neo・n」との連携ができることで、テロップはますます便利になりました。今では本当に大活躍で、制作・編集になくてはならないものです。そういう提案をしてもらえるのもラムダの良いところだと思います。

制作現場の様子

Q4.ラムダ製品の思い出は。

「簡易スポーツ」ですね。毎年、市民マラソン時にレンタルをお願いしていました。1年目に1ショットしかできなかったスーパーを、2年目は2ショットまでできるようにしてもらいました。せっかくの市民マラソンなので、たくさんのランナーのお名前を出したいというテレビ制作部の思いを受け、お願いしました。レンタルにも関わらず、柔軟なカスタマイズ対応をしてもらい、感謝しています。でも、結局は購入しました(笑)

インタビューの様子

Q5.テロップシステムの今後の展望、ラムダシステムズへの要望をお聞かせください。

2021年はリプレースを予定しています。基本的には15年計画内のリプレースです。当初は、端末・サーバのリプレース予定でしたが、サブ更新、マスター更新、ファイルベースやOTCとのテロップ連携に加え、ラックの変更等もあり、想定していたより大がかりなリプレースとなります。詳細については、これからラムダと一緒に考えようと思っています。

弊社が編集・テロップ等でクラウド製品を導入するには、まだ時間がかかると思いますが、まずはしっかりと現用のリプレースを行い、引き続き安定した運用を叶えたいと思います。

ラムダへの要望としては、報道支援におけるテロップ連携のさらなる自動化です。紙での発注はまだ全廃できず、記者の字が読みにくいこともあり、可能な限り自動化して、CG制作の負担を減らしたいと思います。あとは、臨機応変な対応を変わらずお願いしたいです。

インタビュー前後もとても忙しそうに現場の問題解決に対応していらっしゃいました。
「何でもかんでもシステムに頼るわけではなく、運用で解決していくことも大事」とおっしゃっていたことを体現するような元気で明るい制作スタッフの皆様。「困っていることはございませんか?」と聞いたところ、「ないでーす、いつもありがとうございます」と元気に返していただきました。実際に使用されている方にお会いすることもとても嬉しく、ますます頑張らねばとモチベーションアップにつながります。本当にありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

このインタビューは2020年11月に行いました。

お寿司の写真

金沢は美食の宝庫、蟹には一足早かったですが、う~ん美味!!


以下、2016年のインタビュー記事となります。
制作の様子

Q1.まず初めに、2015年に汎用テロップシステム「Neo・n」を導入するに至った経緯を教えてください。

最初は、弊社が電子テロップを導入してから十数年たっていたことから、テロップシステムのリプレースを考えていました。しかし、SD時代からの機器もあり、一度テロップシステムの機器の更新をしっかりと考えた方がいいと思い、リプレースだけではなく更新も視野に各社に見積もりをお願いしたのがスタートです。

Q2.その中で、ラムダのテロップシステムを選定する決め手となったものを教えてください。

はじめに、更新に関する全体の概要と、動画の送出や報道支援連携といったやりたいことを弊社から説明いたしまして、その後各社からの仕様を頂きました。

そこから各社のテロップシステムの利点等を加味し、最終的な仕様を提出頂きました。提出頂いた仕様は各社それぞれいいものではありましたが、弊社の要求に対しての最大限の努力と仕様を提案して頂いたことから、ラムダシステムズのテロップシステムを導入することにいたしました。

機材のイメージ

マスター送出端末

Q3.現在の利用シーンについて教えてください。

弊社の場合、もともと報道系テロップの作成と、制作系テロップの作成が別々の場所で行われており、お互いに協力する体系がとれていませんでした。そこで、作画端末を報道系テロップを作成していた場所に集中させ、お互いに協力できる体制を取ろうと考えました。

作成しているテロップの系統が違うこともあり、うまく融合できるか不安はありましたが、そこはテロップ作成者の方々の協力もあり、順調に対応してもらえました。また、制作編集端末にEDIUSプラグインを導入したことにより、編集時のテロップ制作の簡易化が進み、番組内容の全体的な向上に繋がっています。

個人的な感覚ではありますが、テロップの作成方法が直感で分かり易いと感じていますので、どんな方でも簡単に対応できるテロップシステムだと思っています。テロップを作ったことのない方でもどんどん自分でテロップを作成してもらい、より良い番組が作れればと思います。

報道支援連携は、最初は手書き原稿イメージの強い報道の方々には使いにくい等の皮肉を言われることもありましたが、今では慣れて、よりスムーズにOAできるようになっています。

EDIUSプラグインも同様で、このプラグインの便利さを知ってしまうと、通常の方法でのテロップ作成では物足りなくなってしまうようになりました。

作業のイメージ

CGルーム

作業のイメージ

編集室端末

Q4.テロップシステムにおける今後の展望と、ラムダシステムズへの要望をお聞かせ下さい。

制作の様子

基本標準仕様での利用を考えていましたが、いざ使ってみるとテロップ作成者から、次から次へ「これをこうしたい」という要望が出てきて、ラムダへフィードバックするのですが、すぐに対応して頂けるので、どんどん理想の形へと近づいてきています。

今後もNeo・nを使用したCGがどんどん増えていくと思います。2Dテロップと3Dテロップの融合や、滑らかな動き等の開発がより進んでいくことを期待しております。

― ありがとうございました。